胸部大動脈瘤は破裂する前の予防が大切です。

 
手術しかないと言われたけど…
 
吐血や喀血が怖い…
 
これ以上状態を悪化させたくない…
 
動脈瘤は種類によって原因が違います。
 
「自分の原因に合った漢方薬を飲んでいく事」が重要になってきます。
 
諸症状でお困りの方、ぜひ一度ご相談下さい。
 

胸部大動脈瘤とは

身体の中で一番太い血管である「胸の中の大動脈」がなんらかの原因で膨らんだ状態を「胸部大動脈瘤」と言います。
 
胸部大動脈の一般的な大きさは「3cm」位ですが、1.5倍を超えた場合を大動脈瘤といい「4.5cmを超えた胸部大動脈」「胸部大動脈瘤」です。

年齢的には「50歳代」から増え始め「70歳代」にピークを迎えます。
 

「胸部大動脈瘤」は2つに分類

「胸部大動脈瘤」は、
 
①血管の3層の壁(内膜・中膜・外膜)が保たれたまま膨らみが出来た「真性大動脈瘤」
 
「内膜の亀裂」により血管壁内に血液が入り込み、大動脈が裂ける「解離性動脈瘤(大動脈解離)」
 
の2つに分類される事が多いです。
 
また「真性大動脈瘤」は壁の一部が膨らんで瘤になった「嚢状大動脈瘤」と大動脈の壁が全周にわたって膨らんだ「紡錘状大動脈瘤」に分ける事が出来ます。
 

「胸部大動脈瘤」の原因

原因として考えられているのは、
 
・動脈硬化
・高血圧
・喫煙
・ストレス
・高脂血症
 
などです。
 
この中でも「動脈硬化」が最も多く、動脈が硬くなる事で弾力性を失い、固くもろくなってしまう事で「大動脈瘤」となってしまいます。
 

胸部大動脈瘤の症状

「真性大動脈瘤」「解離性動脈瘤(大動脈解離)」により症状は大きく違います。
 
周囲の臓器を圧迫する事による
 
・声枯れ
・食道圧迫による飲み込みにくさ
 
動脈瘤が破裂する事による
 
・喀血
・吐血
 
などが「真性大動脈瘤」の症状です。
 
併発症状として
 
・大動脈弁閉鎖不全
・脳虚血症状
・腎不全

裂け目が酷くなる事で各種臓器が「虚血壊死」を起こすのが「解離性動脈瘤(大動脈解離)」になります。
 
「解離性動脈瘤(大動脈解離)」の方が症状が重く、死に直結する事がありますので注意が必要です。
 

胸部大動脈瘤の漢方薬

大きくなってしまった瘤を漢方薬で改善する事は難しいです。
 
瘤に膜を張り「破裂しない」・「大きくしない」事が大事になってきます。
 

膜を張る漢方薬とは?

のぼせや発赤、紅潮、充血などの症状は「上焦の炎症」になり動脈瘤は充血の一種です。(血液が漏れ出ている状態になります。)
 
「炎症を取る漢方薬」を使う事で漏れを防ぎ、症状を改善していきます。
 

体質改善が大事になってきます。

原因の部分にも書きましたが「高血圧」「高脂血症」などの生活習慣病、「ストレス」などの自律神経の乱れなどが関係している事が多いです。
 
その為「体質改善をする漢方薬」「自律神経を調節する漢方薬」を併用する事も多くなっています。