心房細動は早目の改善が重要です。
いつ動悸が起きるかわからなくて怖い…
動悸が常にしてしまう…
酷くなって脳梗塞にならないか心配…
不整脈の中でも治療が必要なのが「心房細動」です。
「早目に漢方薬を服用して予防していく事」が重要になってきます。
重篤な症状になる前に予防をしていきましょう。
心房細動とは
心房を収縮させる電気信号が乱れて、脈が不規則になってしまう事による「脳梗塞」の危険性が高い「不整脈」です。
心房細動になると、電気信号が乱れるため心房が「1分間に400〜600回の速さ」で細かく震えるように動きます。
年間で100万人近くの方が「心房細動」で苦しんでいると言われ細かいものも含めると、近いうちに200万人くらいにまで届くのではないかと…
種類としては「発作性心房細動」・「持続性心房細動」・「慢性心房細動」に分けられ、
・発作的に出現して、1週間以内に自然に治まるものを「発作性心房細動」。
・自然に止まることなく1週間以上持続してしまうものを「持続性心房細動」。
・1年以上続いてしまうものを「慢性心房細動」。
と言い、「発作性心房細動」→「持続性心房細動」→「慢性心房細動」という順に悪くなる事が多いです。
心房細動の原因
主な原因としては、
・食生活
・高血圧
・睡眠不足
・ストレス
・加齢
・他の心臓病(弁膜症、心筋梗塞、心筋症)
など様々です。
長期に心臓にストレスがかかった状態が続くと発生し始める事が多くなっています。
その為「弁膜症などの心臓病を持っている方」や「ストレス」が一番の原因になる可能性が高いです。
心房細動の症状
主な症状としては、
・動悸
・息切れ
・めまい
などです。
心房細動が見つかった方で症状がある人は「6割ぐらい」になり、あとの「4割」は症状がない方が多いです。
症状がなくても一番怖いのは合併症になり「心房細動」を持っている方は「脳梗塞」のリスクが5倍になるとも言われ、脳梗塞の種類としても非常に重篤になる事が多いです。
「脳梗塞」は「心原性脳塞栓症」と言われ、規則正しい心房の収縮ができなくなる事で心房内の血液の流れが悪くなります。
血液の流れが悪くなると「血栓」が出来て、血栓がはがれる事で「心臓内」から「脳」に移動してしまい「脳梗塞」がおこるという流れです。
心房細動の漢方薬
原因によって変わってきますが、一番大事なのは心臓の頻脈を和らげる事です。
その為メインの漢方薬としては「動悸を緩和させる漢方薬」を出させて頂く事が多いです。
また原因としてストレスがある方は「自律神経を整える漢方薬」を出す事も。
一番の心配な部分としては「血栓」が出来る事によるによる「脳梗塞」です。
「脳梗塞」が心配になる方は「駆オ血剤(血液の巡りを良くする漢方)」などを併用して出させて頂きます。
心房細動の症例
症例(昭和17年生 女性)
15年以上前から「不整脈」に悩み、何ヶ月か前に心臓を手術。
手術をしても症状の改善が見られず、酷くなっている為こちらに相談に来られました。
症状としては急にくる心臓の動悸が気になるとの事。
一度頻脈が始まると5時間近く続く時もあるとの事でした。
漢方の種類としては
①自律神経を整える煎じ薬
②心臓の負担を除く粉薬
の2種類を出させて頂きました。
漢方服用開始から3ヶ月、1ヶ月に3回ほど発作があったが、発作の度合いは少なくなっていたとの事。
改善している感じは見られているとの事でした。
漢方服用開始から7ヶ月、少し出る事はあるものの、今回は1ヶ月で1日のみ酷い不整脈があっただけですんだとの事。
少しずつ良い方向に向かっているとの事でした。
漢方服用開始から9ヶ月、昼間の動悸がなくなったので大分楽になったとの事。
気にせずに過ごせるので気分的に大分楽になったとの事でした。
漢方服用開始から1年、少し調子が悪くなった時があったが、比較的調子良く過ごしているとの事。
調子が良くなっているので、その後ご自身で量を調節してもらいながら飲んで頂いています。
引き続きこの調子で過ごせると何よりですね。